会社解散「家族にも言えず」新型コロナ“雇用悪化”

会社解散「家族にも言えず」新型コロナ“雇用悪化”

新型コロナウイルスの収束が見えないなか、失業を余儀なくされる人が増え続けています。30日に発表された5月の完全失業率は2.9%で、3カ月連続で悪化しました。就業者数は、前の年の同じ月に比べて76万人減少。有効求人倍率は、オイルショックがあった1974年に次ぐ、過去2番目の下落幅となりました。

派遣で事務の仕事をしていた40代の男性は休業したまま、仕事に戻れませんでした。自宅待機の間、休業手当は支給されず、その後「自己都合の退職」を迫られたといいます。
 派遣で働いていた男性(40代):「『緊急事態宣言が出たので休んでほしい』と。『働いてもらうことは実際はない』と言われて、それで何カ月も経った。『会社都合で退職』の形にするのが本当じゃないかなと思っていたが『自己都合じゃないと認められない』と言うので、もう自己都合という形で」

雇用の悪化は、飲食業や宿泊業、小売り業などで特に深刻となっています。51歳の男性は32年働いた会社がなくなりました。男性が働いていたのは『うどんすき』で知られる『東京美々卯』。4月半ば、パートなどを含む従業員150人に対し、関東にあった6店舗すべての閉鎖と、運営会社の解散が告げられました。
 閉店した『東京美々卯』の元店長(51):「美々卯という店の店長で働いているのは、自分のたった一つの誇りでもあった。(家族には)初め言えなかったです。子どもも3人いるんですけど、そういうのも考えるとやはり不安ですね」
男性は住宅ローンが20年ほど残るなか、次の職はまだ見つかっていません。自身の家族のことだけではなく、一緒に職を失った仲間のことも気にかかります。

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